ウォーミングアップでは、運動神経系の準備をすることが理想?

『ケガの予防』『競技パフォーマンスの向上』といった目的で行うウォーミングアップ。

そんなウォーミングアップでは筋肉や関節の動きを良くしてケガの予防や競技パフォーマンスの向上を図ります。

ではそんな筋肉や関節の動きを良くするためにはどうしたら良いのでしょうか?

それは脳や神経を意識することです。

何故なら脳をはじめとした神経系は筋肉と密接に関係しているからです。

今回はそういったことを踏まえて、動的ストレッチで意識すべき点について簡単に書いていこうと思います。

動的ストレッチで意識すべき点

動的ストレッチをする時に意識すべき点は『脳を含めた運動神経系の準備をする』という点です。

そもそも筋肉動きをコントロールし、関節の動きを良くしているのは脳や神経です。

ですから、『ケガの予防』や『競技パフォーマンスの向上』を目指すのであれば、脳や神経を上手くコントロールすることを目指すことが大事になってきます。

しかし、『脳や神経を上手くコントロールできるようになる』と言っても、何をどうすれば良いのかを知らなければ意味が有りません。

ですから『脳や運動神経系はどのような筋肉のコントロールをしているのか?』ということについて述べていこうと思います。

それを知ることで『ウォーミングアップでは、どのようなことを意識すれば良いのか?』ということをイメージをし易くなると思いますので、是非覚えていって下さい。

全力を出さないように制御している

脳や運動神経などがしている筋肉のコントロールの種類の一つに、『全力を出さない様に制御している』と言うのもが有ります。

しかし何故、筋肉が全力を出せない様に制御しているのでしょうか?

それはケガをしないためです。

筋肉が100パーセントの力を出してしまうと、筋肉や腱と言った組織が筋肉の力に耐えられなくり、筋肉や腱などの損傷を起こしてしまう可能性がとても高くなってしまうと言われているのです。

イメージとしてはドラゴンボールの界王拳三倍を使った後みたいな感じですかね?(ドラゴンボール知らない人はすみません(笑))

ちなみに、この筋肉の制御ができなくなることで受傷する代表的なケガが『肉離れ』や『アキレス腱断裂』だと個人的には思っています。

ですから、脳は筋肉が100パーセントの力を出せないように無意識に制御(コントロール)し、70~80%の力しか出せないようにすることでケガが起きないようにしているんです。

この様に『筋肉が全力を出せない様に制御する』という事は、脳や神経のコントロールの一つなのです。

筋肉の協調性を良くする

次に『筋肉の調和性を良くする』と言うものです。

例えば『ボールを蹴る』という一つの動作でも、複数の筋肉や関節が協調して動いています。

一つ一つの筋肉が動く順番やタイミングなども、ミリ秒単位で無意識か、それに近いレベルで脳により制御されています。

その様なことから考えると、筋肉や関節はかなり複雑で精巧に働いています。

この様なコントロールにより、各筋肉への負担を分散させ、効率良く力を伝えられるようにし、ケガをしにくくしたり、運動のパフォーマンスの向上にもつなげています。

ですから、この『筋肉の協調性を良くする』という事も、脳や神経のコントロールの一つと言えるんですね。

これら運動神経系を準備することがウォーミングアップとしては理想的

この様に筋肉の制御(コントロール)をきちんとできる様にすることで、ケガを予防したり、パフォーマンスを引き出すことができます。

ですから、ウォーミングアップでは脳や神経を意識し、運動神経の準備をすることが大事になってくるんですね。

では、そんな運動神経系の準備をする具体的な方法はどの様にしたら良いのでしょうか?

その辺りを次回のブログで書いていこうと思います。

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

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