審判が選手の競技レベルを上げる。
写真:Pixabay
一番手前に立っている縞々の服を着ている方はアメリカンフットボールの審判員の方です。
そんな審判員の方たちは、とても大変な役割ですね。
凄く良い判定をしていても余り目立ちませんが、誤審をしようものならかなり強く批判される。
本当に大変な役割だと思います。
ところで、そんな審判員の方々も競技者のレベルを向上させることに関わっている。
そんな考えを個人的に持っています。
ではどのようにして、審判員の方たちが競技者のレベル向上に関わっているのか?
今回はそのあたりを簡単に書いていこうと思います。
目次
競技レベルはストレスと密接に関係している
審判員の方たちが競技レベルの向上に関わっていることを理解して頂くためには「ストレス」について簡単に理解して頂く必要があります。
以前のブログでも簡単に触れたように、ストレスを感じた時にはコルチゾールなどのストレス性の物質が体の中に分泌されます。
これらのストレス性の物質は、簡単に言えば脳や神経の働きを悪くしてしまいます。
そのため「運動における繊細で微妙な動き」を狂わせてしまう可能性が高くなり、結果として競技レベル低下の可能性も高めてしまいます。
そういったストレスと競技レベルの関係を頭に入れつつ、さらに話を進めていきます。
誤審は試合中の選手にストレスを与えてしまう
選手は誤診だと感じると怒りますね。
この「怒る」という感情を持っている時は、体の中でコルチゾールなどのストレス性のホルモンが多く分泌されます。
ですから、誤審によって増えたストレス性の物質により、選手の脳や神経は微妙に働かなくなり
・繊細な動きに狂いが生じてしまう
・適切な判断ができなくなる
というようなパフォーマンスの低下を起こす可能性が高くなるのではないかと考えています。
誤審により得をした方にもストレスが掛かる可能性が高くなる
誤審によって得をした側の選手にもストレス性の物質が多く分泌されてしまう可能性があります。
それは「ずる」というものとの関係が深く関係しています。
例えば、スポーツの話題ではなくなってしまうのですが
「買い物をして、お釣りを多く貰ってしまったことに後で気づいた。しかしお釣りは返さず自分のものにしてしまった。」
なんてことがあったとしたら、少しモヤモヤして、後ろめたい気持ちになるのではないでしょうか?
この「気持ちがモヤモヤする」「後ろめたい」という状態の時は体の中にストレス性の物質が分泌されていることが多く、様々な実験からも「ずる」をすることでストレス性の物質が増えることが明らかになってきています。
このように故意であろうが、故意でなかろうが、人は「ずる」をするとストレス性の物質が、普段より多く分泌される傾向にあるようです。
そしてそれはスポーツでも一緒だと個人的には考えています。
例えば
「サッカーの試合で誤審によってPKを得た。自分では誤審だと分かっていたが、申告せずに得点を決めた。」
こんな時、ストレス性の物質は普段よりも多く分泌される可能性が高いでしょう。
そして、そのストレスによってパフォーマンスの低下が起きてしまう可能性も高くなってしまうことも考えられるのです。
ストレスは試合後にも影響する
「怒り」や「後ろめたさ」などの感情は試合が終わった後にもわいてくることのある感情です。
特に「後ろめたさ」という感情などは結構、後に引くことが多いですね。
そのようなことから考えると、誤審などから受けたストレスは長期間続く可能性が高いということでもあります。
そして、コルチゾールなどのストレス性のホルモンが試合の後も長時間分泌されることで
・神経の伝達に必要なニューロンの生成阻害
・筋肉の合成を抑制
・筋肉の分解を亢進
というような、いわゆる「成長」を妨げてしまう可能性も高めてしまうのです。
ですから誤審によりストレスが掛かることにより、選手の成長を妨げてしまう可能性を高めてしまうことも考えられるのです。
審判のレベルが高ければ高いほど、選手が伸びる可能性も高くなる
前述したように、誤審から受けるストレスによって競技レベルが下がる可能性があります。
ですが、逆に言えば
誤審を少なくすることで選手のレベルを上げることができる可能性が高い
ということでもあります。
このようなことから、審判のレベルが高くなれば高くなるほど、選手の能力が伸びる可能性も高くなるのではないかと考えています。
まとめ
このように審判の判定も選手の能力アップに関与している可能性がある。
つまり、審判の方々も競技レベルの向上に関与しているのではないかと考えています。
ですから審判の方たちの力で、日本のスポーツをさらに高いレベルまで引き上げて欲しいですね。
この記事を書いた人
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施術歴10年
整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。
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