ケガや痛みに悩まされている時や、疲れを取りたい時などに使う電気治療器。

そんな電気治療器は様々な効果を得ることができますが、自分の求めている目的には合わなければ思ったような効果を得ることができません。

その様な治療と目的のミスマッチを防ぐ為には、患者様自身が電気治療の効果をある程度理解しておく必要があります。

そういったことから、今回は電気治療器の効果について書いていこうと思います。

自分の目的に電気治療が合っているのかを知るためにも読んでみて下さい。

※今回の記事で述べる効果は、低周波・干渉波の様な一般的な電気治療器が対象です。

電気治療の効果

電気治療の効果として代表的なのは

  1. 血流の促進
  2. 免疫力の改善
  3. 痛みを感じにくくさせる

といったものです。

電気治療を受けることで、これらの効果を簡単に得ることができます。

ではそれぞれの効果について少し詳しく説明していきましょう。

効果1.血流の促進

電気治療器の効果として最も分かり易いのは『血流の促進』です。

電気を掛けると気持ち良くリラックスしますよね。

このリラックスしている時は、自律神経の副交感神経が活発になっている時です。

副交感神経が活発になると毛細血管が広がり、その結果、血流が促進されます。

効果2.免疫力の改善

前述したように電気治療を受けると、副交感神経が活発になるのですが、副交感神経が活発になっている時は、反対に交感神経の働きは弱くなります。

実はこの交感神経の働きが弱くなると、コルチゾールというホルモンの分泌が少なくなります。

このコルチゾールは『免疫力を低下させる』といった作用が有ります。

従って、このコルチゾールの分泌が少なくなることで、免疫力が回復・改善するのです。

この様なことから電気治療では免疫力の改善をすることもできるんですね。

効果3.痛みを感じにくくさせる

電気治療では、痛みを感じにくくさせることで、痛みを和らげる効果も有ります。

この効果を理解するためには、痛みを感じる時に身体の中で起きているメカニズムを簡単にでも良いので理解する必要があります。

ということで、そんな痛みを感じる時のメカニズムを簡単に述べていこうとます。

では早速解説をしていきますが、痛みを感じる時は身体を害する刺激(物理的な外力・疲労など)が、身体に加わります。

そうすると刺激が加わった場所の神経が反応して、電気信号を脳に送ります。

この電気信号が脳に届いた時に痛みを感じるのが、痛みを感じる時の一連の流れなのです。

そして、この痛みを感じる時の一連の反応は、痛みのある場所に電気治療を行うことで起きにくくなります。

これは簡単に説明すると、電気治療という刺激を身体に与えることで身体が刺激に慣れてしまうからなのです。

つまり、身体が刺激慣れてしまうことで『電気信号の発生』『電気信号が脳に送られる』という反応が起きにくくなってしまうんですね。

この様に電気治療では身体を刺激に慣れさせることで痛みを感じにくくさせる効果も有るのです。

電気治療を受ける時に気を付けた方が良いこと

この様に様々な効果を簡単に得られる電気治療ですが完璧な治療という訳ではありません。

ですから当然、電気治療を受ける時に気を付けるべきポイントもある訳です。

そういった『電気治療を受ける時に気を付けるポイント』についても患者様が理解された方が良いと思いますので説明をしていこうと思います。

電気治療で得られる効果は、どの効果も一時的

電気治療で気を付けなければならないものとして最初に挙げられるのは、『効果が一時的』という点です。

例えば慢性的な痛みなどは姿勢や関節の可動域に問題が有ることが多いのですが、電気治療には姿勢などを改善させる効果は有りません。

ですから、一時的に痛みを感じにくくさせることはできますが、痛みの根本的な改善にはならないのです。

また、効果が一時的であるのは血流の促進などにも言えることです。

例えば姿勢を良くすると筋肉の動きや関節の構造などから血流を良くすることができ、その姿勢を維持することができれば血流の良い状態は維持されます。

しかし、電気治療では血流が良くなったとしても一瞬で、すぐに血流は元の状態に戻ってしまうでしょう。

この様に電気治療で得られる効果は一時的なものなのです。

勿論、前述したような効果は間違い無くあるため、電気治療を受けることは無駄では有りません。

しかし、それと同時に根本的に身体を改善するものでは無い為、健康な身体を維持する治療では無いということも理解しておいた方が良いでしょう。

強すぎる電気は逆効果になることも

さらに、電気治療は強すぎると、効果を薄めてしまうどころか、逆効果になってしまうことすらあります。

例えば電気の治療の効果のうち、『血流の促進』と『免疫力の改善』は副交感神経を活発にすることで得られる効果です。

しかし、電気治療の刺激が強すぎると、身体が『攻撃された!』と無意識のうちに感じてしまい、交感神経が活発になってしまいます。

そうすると、反対に副交感神経の働きは弱くなってしまい、副交感神経が活発になることで得られていた『血流の促進』と『免疫力の改善』といった効果が得られなくなってしまうのです。

さらに、交感神経が活発になる時に出るコルチゾールは免疫力を低下させる作用があり、コルチゾールの影響で免疫力は低下してしまいます。

ですから、強すぎる電気治療を行うことは、免疫力に関しては逆効果になってしまうことすら有るのです。

この様に、電気治療の刺激が強すぎることは、効果を得られなくなるどころか逆効果になることも有るので、気を付けなければならない点なのです。

電気治療の上手な使い方の具体例

ここまで『電気治療の効果』と『電気治療を受けるうえで気を付けるべきポイント』について述べてきました。

ではそんな電気治療をどのように使ったら良いのかを具体的に述べていこうと思います。

あくまでも個人的な意見にはなりますが、参考にしてみてください。

外傷に対しての電気治療

外傷とは『捻った』『ぶつけた』『急に痛くなった』という様な、負傷原因がハッキリしているケガのことです。

代表的なものとしては

  1. 捻挫
  2. 肉離れ
  3. 骨折

などが有名です。

この外傷の回復を早めるためには、『適度な血流の促進』と『免疫力の正常化』がとても大事になってきます。

その二つを改善することで外傷の回復はとても早まります。

そして、電気治療の効果には『血流の促進』と『免疫力の改善』という効果が有りますので、外傷の回復を早めることに対しては電気治療は有効です。

ただし、電気治療には『痛みを感じにくくさせる』という効果もあるため、ケガをした直後でも電気治療を受けることで、痛みが少なくなり動ける様になることも考えられます。

しかし、それは電気治療によって痛みを感じにくくなっているだけですので無理をしないように気を付けなければなりません。

再発予防について

身体の痛みには再発しやすいものもありますね。

例えば

  1. 捻挫
  2. 肉離れ
  3. ぎっくり腰
  4. スポーツでの痛み
  5. 高齢者の方が抱えている痛み

といったようなものです。

このような再発しやすい痛みは姿勢・関節の可動域・筋肉の動かし方などに問題があることが多いです。

しかし、電気治療では姿勢などを改善する効果は無いですから、電気治療で再発予防をすることはできません。

ただし、電気治療を適度に行うことで『身体がリラックスする』という効果は期待できます。

そして姿勢や関節の可動域を改善するためには患者様にリラックスして貰うことが重要になるので、そういった姿勢改善などの補助として再発予防に役立てることは可能です。

慢性的な痛み

慢性的な痛みとは長期間続いている痛みのことで

  1. 慢性的な腰痛・肩こり
  2. 坐骨神経痛・変形性膝関節症などの中高年の方に多い痛み
  3. スポーツ障害

などが代表的です。

そんな慢性的な痛みは、姿勢・関節の可動域・筋肉の動かし方に問題がある場合が多いです。

そして先ほども述べましたが、電気治療には姿勢などを改善する効果は有りません。

ですから、慢性的な痛みの根本的な原因に対しては、電気治療は無効であると言えるでしょう。

しかし、電気治療には痛みを感じにくくさせる効果は有るので、痛みを感じにくくさせるための対症療法としては有効です。

また、患者様の身体をリラックスさせることで、姿勢や関節の可動域は改善しやすくなります。

そういったことから考えると、姿勢改善などの補助としてはとても有効な治療と言えるでしょう。

リラクゼーション

リラクゼーションとは身体をリラックスさせることで様々な効果を得ようという方法です。

身体をリラックスさせることで

  1. 血流の促進
  2. 免疫力の正常化

が期待できます。

その結果、『疲労回復』や『美容効果』も得られるというものです。

電気治療には、身体をリラックスさせる効果は有るので、リラクゼーションとしては有効といえるでしょう。

ただ、電気治療は強くしすぎるとリラクゼーション効果はなくなりますので、そういった点には気を付けなければならないですね。

まとめ

この様に電気治療には様々な効果と注意点が有ります。

そして、効果と目的がマッチしていれば、とても良い治療方法でもあります。

ですから、電気治療を上手に利用するためにも、今回の記事を参考にして頂けたらと思います。