姿勢を良くすると様々なメリットが有り、とても健康的な身体になることができます。

しかし、そんな『良い姿勢』はただ単純に胸を張れば良いという訳ではありません。

ではどんな姿勢が良い姿勢といえるのでしょうか?

今回はそんな

  • 良い姿勢とはどんな姿勢なのか?

ということと

  • 良い姿勢を自分で作るための知識とチェック方法

について述べていこうと思います。

知識を得れば自分自身の力で『本当の良い姿勢』を体現できる様になるかも知れませんので、よろしければ最後まで読んでみてください。

良い姿勢とはどのような姿勢?

では早速、『良い姿勢とはどのような姿勢なのか』について述べていこうと思います。

私が考える良い姿勢とは

  • 効率的で身体への負担が少ない姿勢

です。

例えば胸を張って良い姿勢に見えていたとしても、無駄に筋肉が力んでいる姿勢では身体が疲れてしまうでしょう。

逆に、使う筋肉は最小限で力みが少ない姿勢であれば、身体は非常に疲れにくくなるでしょう。

このように『最小限の筋肉だけ使う効率的で身体への負担が少ない姿勢』が良い姿勢だと考えています。

では、そんな『効率的で身体への負担が少ない姿勢』とは具体的にはどのような姿勢なのでしょうか?

それは

  1. 骨がバランス良く積み重なっている状態であること
  2. 姿勢を維持することに向いている筋肉を使っていること

といった2つの条件満たした姿勢です。

これらの条件を満たした姿勢は、身体に掛かる負担が少なくなります。

では何故それらの条件が身体の負担を減らすのか?

そのあたりについて、もう少し詳しく解説していこうと思います。

骨がバランス良く積み重なっていると負担が少なくなる理由

『骨がバランス良く積み重なっている姿勢』になると、身体の負担を減らすことができます。

このことは、『積み木』で例えると分かり易いです。

例えば、積木はバランス悪く積みかさねると、何かで支えなくては崩れてしまいます。

しかし、反対に綺麗に積み上げると、何かで支えることなく立っていることができます。

これは積み木を綺麗に積み重ねることでバランスが良くなり、その結果倒れにくくなるからです。

そして、この様な『バランスが良くなると倒れにくくなる』という現象は人間の骨でも起こります。

人間が立って静止している時に骨がバランス悪く積み重なっていれば、筋肉で支えなければ崩れてしまいます。

しかし、バランス良く積み重なることで、積み木と同じように支える力(筋肉の力)が少なくても倒れにくくなるのです。

このように、骨がバランス良く積み重なることで姿勢を維持する時に働く筋肉の量を少なくすることができ、その結果身体への負担が少なくなるのです。

姿勢の維持に向いている筋肉を使うと身体への負担が減る理由

そして次に『姿勢を維持するのに向いている筋肉を使う』ということについてです。

骨がバランス良く積み重なると、最小限の筋肉しか使いません。

そんな時に使う最小限の筋肉とは、一般的に『インナーマッスル』や『コアマッスル』などと呼ばれている身体の深層にある筋肉です。

これらの筋肉は背骨や関節に沿う様についていることが多く、骨や関節を保持したり安定させたりする役割を担っており、関節を安定させることで、積み重なった骨が『フニャ』っと曲がることを防ぎ、身体の軸を通り易くしています。

そして、このように骨や関節の近くにある筋肉は『とても持久力に優れている』という特徴があります。

ですから、姿勢を長時間維持してもインナーマッスルは疲れにくいため、とても姿勢の維持に向いていると言えるんですね。

このように姿勢の維持に向いている筋肉を使うことは、『疲れを溜まりにくくする』と言った様に、身体に負担を掛けないことにもつながります。

そういったことからも、本当の良い姿勢の条件として、『姿勢を維持することに向いている筋肉を使う』ということが大事となってくるのです。

本当の良い姿勢を作るための知識

では、そんな身体に負担の少ない本当に良い姿勢を目指すためにはどうしたら良いのでしょうか?

それは

  • 骨がバランス良く積み重なっている状態の基準
  • 良い姿勢になっているかどうかをチェックする方法

といった2つの知識を学ぶことです。

この2つの知識を学ぶことで、自分自身の力だけで『本当の良い姿勢』を作れる可能性が高まります。

ということで、ここからはその2つの知識について述べていこうと思います。

骨がバランス良く積み重なっている状態の基準

では、早速『骨がバランス良く積み重なっている状態の基準』について説明をしていきます。

個人差があまり無く、尚且つ自分自身で判断できる基準ですので、完璧な基準では有りません。

しかし、何も知らないよりは良い姿勢になれる可能性をかなり高めることができるので、しっかりと学んで頂ければと思います。

ではその基準についてですが、ポイントは5つ有り以下のようなものとなります。

  1. 耳垂の少し後ろ
  2. 肩(肩峰)
  3. 股関節(大転子)
  4. 膝のお皿のやや後ろ
  5. 外くるぶしの約5~6センチ前

立って静止した状態で、この5つのポイントを結んだ直線が地面と垂直になっている状態が『骨がバランス良く積み重なっている状態』と言われています。

本当の良い姿勢になっている人は、ほぼこの5つのポイントを抑えている為、その様な状態に近づける様に姿勢を正すことが『自分自身でできる良い姿勢を作る方法』となります。

この基準は身体を横から見た時の基準なので、自分の姿を鏡などで見ることで確認ができるはずです。

ですからまずは自分自身で確認をして頂ければと思います。

そして、このポイントは細かく見れば見るほど精度が上がります。

ですから、それぞれのポイントについてもう少し詳しく解説しておきますので、良かったら読んで見て下さい。

耳垂の少し後ろ

耳垂とは耳たぶのことです。

この耳たぶの後ろ付近には、頚椎と頭蓋骨がつながっている場所があります。

そういったことから、耳たぶの後ろが一つ目のポイントとなります。

肩(肩峰)

肩の横に、コリコリと触れる骨があります。

この骨は肩甲骨の一部である肩峰という部分です。

この肩峰が2つ目のポイントとなります。

股関節(大転子)

股関節を横から見た時の中央付近に、コリコリと触ることができる骨が有ります。

この骨は大腿骨の一部で大転子と言います。

この大転子が3つ目のポイントとなります。

膝のお皿のやや後ろ

膝を横から見た時の前から三分の一くらいのところもポイントになります。

『前から三分の一』というとわかりにくいですが、要は『膝のお皿の少し後ろ』です。

そう考えると、ここは一番分かり易いポイントかも知れませんね。

外くるぶしの5~6センチ前

 

外くるぶしの5~6センチ前もポイントの1つです。

ここは土踏まずのアーチの頂点付近でもあります。

この外くるぶしの5~6センチ前が5つ目のポイントとなります。

本当に良い姿勢になっているのかをチェックする方法

次に『本当に良い姿勢になっているのかどうかをチェックする方法』についてです。

前述したように、5つのポイントを知り、骨がバランス良く積み重なっている状態を目指すことで、自分自身で『本当の良い姿勢』を作れる可能性が高くなります。

しかし、個人差があまり無く、尚且つ自分でチェックできる範囲での基準なので、5つのポイントを押さえていたとしても筋肉は力んだままで、『厳密に言えば本当の良い姿勢になっていない』という場合も有り得ます。

ですから、5つのポイントを抑えていたとしても『自分が本当に良い姿勢になっているのかどうか?』をチェックする方法も知っておくことも大事です。

ではそんな『本当に良い姿勢なのかをチェックする方法』とはどういったものなのでしょうか?

それは

  • 身体の表面にある筋肉の力が抜けているかどうかを確認する

という方法です。

バランス良く立った状態で静止している時に使う筋肉は、骨や関節の近くに有り、手で触ることが出来ないインナーマッスルです。

ですから骨がバランス良く積み重なった状態になると、身体の表面にある筋肉(アウターマッスル)は使わなくても立っていられる為、身体の表面にある筋肉の力は抜けて緩むのです。

そして、この『身体の表面にある筋肉の力が抜けているのかどうか?』を確認することで、自分が本当に良い姿勢になっているのかを知ることができます。

ではそんな、本当の良い姿勢になった時に力が抜ける筋肉を述べていこうと思います。

立って静止した状態で、今から述べる筋肉の力が抜けていれば『本当に良い姿勢である』と言えるので、確認してみてください。

僧帽筋

僧帽筋は肩の筋肉で、『肩をすくめる』といった様に肩甲骨を大きく動かす時に使う筋肉です。

この僧帽筋が硬くなっていると『肩が凝ってますね~』と言われることが多いので、そういう意味ではお馴染みの筋肉かもしれませんね。

実はこの筋肉は本当に姿勢が良くなると力が抜ける筋肉です。

ですから、僧帽筋に力が入っているかどうかは、本当に良い姿勢になっているかどうかの判断基準になります。

ちなみに、姿勢を良くすると僧帽筋の力が抜け、肩の張りやコリが取れるため、『良い姿勢』と『肩こり改善』の関係性を示している筋肉でもあります。

最長筋・腸肋筋

最長筋と腸肋筋はいわゆる『背筋』に当たる筋肉です。

この筋肉は背筋トレーニングをする時の様に、大きく体幹を動かす時に使う筋肉ですので、良い姿勢を維持する時には使わなくても良い筋肉です。

従って、本当の良い姿勢になると最長筋と腸肋筋は力が抜けるため、この筋肉の力が抜けているのかどうかは、本当の良い姿勢になっているのかどうかを判断する基準になります。

ちなみにトップアスリートで身体能力の高い選手は、この最長筋と腸肋筋が柔らかいと言われることが多いです。

ですから、『身体能力が高い選手は良い姿勢で有る人が多い』という事と、『姿勢と身体能力が関係している』という事を示している筋肉でもありますね。

大腿四頭筋

大腿四頭筋は太ももの前面に有る大きな筋肉です。

この筋肉は股関節を大きく動かしたり、膝を大きく動かす時に使う筋肉です。

ですから、姿勢の維持をする時には使わなくても良い筋肉ですので、本当に良い姿勢で立つと力が抜ける筋肉です。

そして、本当の良い姿勢から重心がずれたりすると、力が入ってしまう筋肉でもあります。

そのため、本当に良い姿勢なのかの判断基準となる筋肉です。

腸脛靭帯

腸脛靭帯は太ももの外側に有る腱です。

この腸脛靭帯は筋肉では有りませんが、大殿筋や大腿筋膜張筋と言った股関節を大きく動かす筋肉と連結しており、膝や股関節を動かす時に働く組織です。

ですから姿勢を維持する時には必要ないため、本当に良い姿勢で立っている時は緩む場所です。

この場所に張りが有る状態が続くと、膝の痛みや坐骨神経痛になり易いです。

ですから、膝の痛みや坐骨神経痛が姿勢と関係していることを示してくれる場所でもあります。

まとめ

これらの知識を活用することで、骨がバランス良く積み重なり筋肉の力が抜けた本当に良い姿勢を自分自身で作ることは可能です。

勿論、自分自身で良い姿勢を体現できるようになるためには沢山の努力が必要にはなるでしょう。

(私は自分自身の力だけで本当の良い姿勢を体現できる様になりましたが、知識を得てから良い姿勢を体現できるようになるまでに5年ほどの年月を費やしています)。

しかし、姿勢を良くすることは健康的で若々しい身体に改善し、さらには維持することができる可能性を高めます。

ですから、ちょっと大変かもしれませんが今回ご紹介した知識を活かし、『本当の良い姿勢』を目指して頑張って頂けたらと思います。