ふくらはぎの肉離れ(ヒラメ筋・腓腹筋の損傷)
参考:プロメテウス解剖学アトラス
この絵はふくらはぎの絵です。
ということで、今回はふくらはぎの痛みについて。
その中でも「ふくらはぎの肉離れ」について簡単に書いていこうと思います。
目次
ふくらはぎの筋肉
ふくらはぎには沢山の筋肉が有るのですが、その中でも代表的な筋肉が
・腓腹筋
・ヒラメ筋
の二つです。
この二つの筋肉は両方アキレス腱につながっていることから、腓腹筋とヒラメ筋を合わせて「下腿三頭筋」と言われています。
ちなみに腓腹筋を絵で見てみるとこんな感じです。
これが腓腹筋です。
そして、この腓腹筋の下にヒラメ筋が有ります。
腓腹筋を取ってしまった絵がこちら。
ヒラメ筋はこんな感じなんですね。
ふくらはぎでは、腓腹筋の肉離れが特に多いですがヒラメ筋に起こることも有ります。
ふくらはぎの肉離れのパターン
ふくらはぎの肉離れを起こすパターンとしては
・スタートダッシュ時
・速いスピードでの走行時
など走ることの多いスポーツ中に起きることが圧倒的に多いです。
ですが日常生活でも起きることが有り
・歩行中
・ジャンプした時
・自転車に乗ろうとした時
等に受傷する可能性が有ります。
ふくらはぎの肉離れが多いスポーツ
ふくらはぎの肉離れが多いスポーツは
・陸上のランニング系の競技(短距離~中距離で多い)
・サッカー
・ラグビー
など走ることの多い競技です。
受傷の要因としては
・疲労
・フォームが悪くなる(疲労でフォームが悪くなることが多いので疲労が原因とも言えますね(笑))
等が有ります。
症状
ふくらはぎの肉離れを起こした時は
・腫れ
・皮下出血
・歩行などふくらはぎの筋肉を使った時に痛む
といった症状が出ます。
腓腹筋の損傷が大きい時は
・筋肉の切れた部分が凹む
といった症状が出ることも有ります。
治療について
ふくらはぎの肉離れを起こした時の治療は初期処置がとても重要です。
・安静
・アイシング
・圧迫
・ケガをした部分を心臓より高く上げる
・適度な固定
という処置をできるだけ早く行う事で予後が良くなります。
さらに予防のために「足りない筋肉を鍛える」「崩れてしまった動作を改善する」といった運動療法を行う事が理想的です。
この様に治療を行う事で一般的な肉離れなら、2~4週間くらいで競技に復帰できることが多いです。
まとめ
こんな感じのふくらはぎの肉離れですが、一番注意したいのが「焦ること」です。
肉離れ全般に言えることなのですが、復帰が早すぎたりすると再発します。
その結果、結局競技への復帰が遅れてしまうことも有るのです。
ですから焦りは禁物です。
休むことも練習のうちだと考え、じっくり、そしてしっかりと治すことをおススメ致します。
この記事を書いた人
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施術歴10年
整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。
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