太ももの肉離れ。大腿四頭筋損傷とは?

写真:GAHAG

さすがサッカー選手。

太ももの筋肉が凄いですね。

ということで。

今回は太ももの痛みについて。

その中でも「大腿四頭筋損傷」について書いていこうと思います。

大腿四頭筋の肉離れとは?

大腿四頭筋の肉離れは、大腿四頭筋が何かしらの理由で損傷してしまうケガのことを言います。

ちなみに大腿四頭筋は太ももの前側にある筋肉です。

絵で見るとこんな感じ。

この青い○で囲んであるのが大腿四頭筋ですね。

この大腿四頭筋が損傷してしまうんですね。

大腿四頭筋の損傷パターン

大腿四頭筋を損傷するパターンは大きく分けると

・筋肉を強く使ったり(収縮させる)、伸ばした時に損傷する
・大腿四頭筋に強い衝撃が加わり損傷する

という二つのパターンに分けられます。

筋肉を強く使ったり伸ばしたりする具体的な例を述べると

「走り幅跳びで踏み切った瞬間に痛めた」
「サッカーでボールを強くけった」
「股を前後に開いた時に伸ばした」

というような感じです。

主にスポーツ中に起きることが多いです。

そして、筋肉に強い衝撃が加わった時の具体的な例は

「自転車と衝突して太ももを痛めた」
「スポーツ中に対戦相手の膝が強く当たった」
「格闘技でローキックを沢山された」

というような感じです。

こちらもやはりスポーツ中に起きることが多そうですね。

治療方法について

このような大腿四頭筋損傷の治療には

・初期処置(固定や患部を心臓より高くするなど)
・物理療法(電気治療や温熱療法など)
・運動療法

などがあります。

治療においてまず大事なことは

「初期処置をできるだけ早く、そして的確に行うこと」

です。

処置を早く行うことでケガの回復が早くなります。

そしてもう一つ大事なことは

「運動療法をできるだけ早く、そして的確に行う」

ということです。

最近の医学の研究から運動療法はできるだけ早く行った方が回復が早くなるということが分かっています。

ですが運動の強度が強すぎると逆に悪化してしまうので、患者さんの体の状態をマメにチェックし、できそうな運動療法を行っていくことが良いです。

またケガの影響で全身の筋肉のバランスが崩れてしまい、ケガや痛みの出やすい体になってしまうこともあります。

そういった全身の筋肉のバランスを戻していけるような運動療法を行っていくことができれば理想的です。

このようなポイントを押さえながら治療を行った場合の治療期間は2~4週間くらいとなることが多いです。

まとめ

この様な感じの大腿四頭筋損傷で一番気を付けなければならないのは「焦る」ということです。

肉離れは運動の時期が早すぎると再発いてしまいます。

その結果、競技への復帰が遅れてしまいます。

ですから「焦らず治す」ということが大事になってきます。

休むことも練習だと考え、「早く復帰したい」という気持ちを抑えつつ、じっくり治していって欲しいと思います。

 

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

太ももの肉離れ。大腿四頭筋損傷とは?” に対して2件のコメントがあります。

  1. とっぴん より:

    こんにちは。
    私は、自転車のロードバイクのトレーニング中に大腿四頭筋を傷めました。
    私の自転車のペダルにはビンディングが付いていて、足の裏をペダルに固定して漕ぐことができるようになっています。
    ビンディングペダルの利点は、引き足が使えることにあります。
    引き足の場合、ハムストリングは縮み、大腿四頭筋は伸びることになります。
    私の場合、ハムストリングが強くないので、筋肉が伸びるときに力がかかった大腿四頭筋を傷めたわけです。
    ハムストリングを強化しようとして練習していたのですが、強化するより壊れるほうが早いことを改めて知りました。
    3週間は10分間歩くだけで腿を引き千切られるような痛みを感じたのですが、昨日からようやくストレッチしてから歩くと数十分歩けるようになりました。
    あと1週間、無理をしないようにいたします。
    ちなみに、湿布もテーピングも肌が荒れて大変な状態になったので、すぐに止めてしまいました。

    1. tukagosi より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます!

      大腿四頭筋の肉離れを起こしてしまったのですね。
      ご自身でもご理解して頂いている通り、無理は禁物です。
      焦らずじっくり治していって下さい。
      それと「自転車を漕ぐ」という動作は全身の筋肉を上手く調和させることで効率が良くなります。
      その様なことから考えると、強化すべき筋肉はハムストリングスだけではなかった可能性も有ります。
      競技者はケガとの戦いでもありますが、出来るだけケガを少なくする為にハムストリングス以外の筋肉に目を向けてみても良いかもしれません。
      では一日も早い回復をお祈りしています。

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