前距腓靭帯損傷(足首の捻挫)

写真:GAHAG

だんだん暖かくなってきて運動もしやすくなってきましたね。

体が動きやすくなるこの時期は、スポーツや日常生活においてもケガをしないように気を付けたいですね。

ということで。

今回は足首の捻挫。

前距腓靭帯損傷について書いていこうと思います。

前距腓靭帯とは

前距腓靭帯は足首にある靭帯です。

外くるぶしから距骨という骨にかけてあります。

写真で見るとこのあたり。

さらに詳しく見ていくと

この青丸で囲んである白い筋が前距腓靭帯です。

足首を内側に捻って受傷する

前距腓靭帯は足首を捻った時に、伸ばされて損傷することが多いです。

どんな感じかと言いますと

こんな感じで足首を内側に捻ってしまった時に損傷することが多いです。

スポーツをしている人に多いですが、日常生活でもかなり多い捻挫です。

ちなみに足首を内側に捻った時は、骨折していることもあるので注意が必要です。

応急処置の方法

前距腓靭帯を損傷してしまった時は、速やかに医療機関を受診することをおススメしますが、病院や接骨院が休診で受診することができない時も有ると思います。

そんな時は自分でできる限りの処置をするといいでしょう。

一般的には

  • 安静
  • アイシング
  • 患部の圧迫
  • 患部を心臓より高く上げる

という処置をすると良いと言われています。

ちなみに初期処置として特に行って欲しいことは「足を心臓よりも高く上げる」ということ。

足を心臓より高く上げることにより止血の効果や、足首周辺が腫れすぎることを防ぐことができます。

冷やしたり、患部を圧迫することができなくても、足を心臓より高く上げているだけで予後がとても良くなります

様々なスポーツで多いです

前距腓靭帯損傷が多いスポーツは

  • サッカー
  • バスケ
  • バレーボール
  • テニス
  • ダンス…etc

走ったり止まったりを繰り返したり、ジャンプや回転することが多かったり、そして人と接触することが多かったり。

様々なスポーツで見られる捻挫です。

治療方法

治療法は

  • 固定
  • 物理療法
  • リハビリ

等があります。

それぞれ適切なタイミングや方法が有るので施術者の指示に従うのが無難です。

ただし、「ケガが治っていなくても適切な運動なら行った方が治りが早くなる」ということが研究で明らかになってきました。

ですから施術者と日々コミュニケーションを取り相談しながら、できそうな運動を行うと良いでしょう。

予防法は?

前距腓靭帯損傷を予防するためには足首を再び捻らないことです。

足首を捻らないようにするためには、足首周辺のリハビリだけでなく、体幹の深層にある筋肉を鍛え、重心が崩れにくい体づくりをすることも大事になってきます。

重心が崩れなくなることで、足首を捻ることが劇的に少なくなります。

また重心が崩れにくい体づくりをすることは、「患部の負担軽減」にもつながります。

患部の負担が減ることで回復が早くなるので、そういった意味でも「重心の崩れにくい体づくり」は行った方が良いでしょう。

まとめ

前距腓靭帯損傷は受傷しやすい捻挫の一つです。

そして起きやすい捻挫なだけに再発も多いです。

ですから、しっかり予防をすることをおススメします。

 

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

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