太ももの痛み(ハムストリングスの肉離れ)

写真:GAHAG

短距離走の選手たちが駆け抜けていますね。

ということで今回は短距離選手にも多い痛み。

太ももの裏の筋肉であるハムストリングスの肉離れについて書いていこうと思います。

ハムストリングスの肉離れとは?

ハムストリングスとは腿の裏にある

・大腿二頭筋
・半腱様筋
・半膜様筋

の三つの筋肉の総称です。

この三つの筋肉は

「股関節を動かす」
「膝を動かす」
「骨盤を安定させる」

という役割を持っており、走る時などに良く働きます。

ちなみにハムストリングスを絵で見てみるとこんな感じです。

この絵は太ももの裏を書いたものです。

そして、これらハムストリングスを損傷してしまうのが「ハムストリングスの肉離れ」です。

ハムストリングスの肉離れを起こす時のパターン

ハムストリングスの肉離れは

「走っていたら太ももの裏に痛めを感じた」

というように走っている時に起きやすいです。

ですからスポーツ中に発生することが多く、特に

・陸上のランニング系競技(特に短・中距離)
・サッカー
・バスケット

など良く走る競技に多いです。

ちなみにハムストリングスの肉離れを起こしてしまう時は、筋肉の使い方に偏りがみられる(筋肉のバランスが悪い)ことが多いです。

ですからそういった「筋肉の使い方の偏り」はハムストリングスの肉離れを起こしてしまう要因となりえます。

症状

症状は

・腫脹
・歩く、又は走ると痛む
・太ももの裏の筋肉を伸ばすと痛む

等が一般的ですが、ハムストリングスの損傷が大きいと

・患部を触ると凹んでいる

といった症状が出ることも有ります。

逆に損傷の程度が軽い場合などは歩くくらいなら痛くなかったり、腫れが無いということも有るので注意が必要です。

治療について

治療は

・応急処置を含めた初期処置
・電気療法や温熱療法の様な物理療法
・低下した筋力や崩れた筋肉のバランスを整えるような運動療法

などが有ります。

肉離れを起こしてすぐに、良い初期処置ができると、その後の回復が早くなります。

また運動療法を的確に行う事で、ケガの改善を早めたり、再発率を下げることができます。

治療期間は症状や個人差により様々ですが、2~4週間くらいで有ることが多いです。

ちなみにハムストリングスの肉離れは、復帰する時期が早すぎると再発を起こしてしまうことが多いです。

再発を繰り返したり、痛みを我慢して練習をすることは逆に競技パフォーマンス下げてしまうことも有るので、焦らずしっかりと治していくことがとても大事になってきます。

まとめ

このようなハムストリングスの肉離れですが、できるだけ早く、そしてじっくり焦らず治療することが大事になってきます。

そして再発の可能性を下げるためにも、運動療法を行いケガをしにくい体づくりをしていければ理想的です。

ケガをしない体づくりをすることは患者さんの頑張りも必要となりますが、メリットも多いですしトライしてみる価値はあると思います。

 

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

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