小学生の子供が踵を痛がっている。小学生に良くある踵の痛み。『セーバー病』とは?

写真:Pro.foto

小学生くらいの男の子たちですね。

ということで、今回は小学生の踵の痛み。

セーバー病について簡単に書いていこうと思います。

セーバー病とは

セーバー病とはアキレス腱に踵が引っ張られ炎症などが起きる成長痛の一種です。

7~10歳くらいまでの子供は骨がまだ完成しておらず、簡単に言えば踵の部分が弱いです。

そこに何かしらの要因で踵に掛かる負担が増大し炎症などを起こすことが多いです。

ちなみに7~10歳くらいの子供に多く見られますが、中学生くらいまでは発症する可能性があります。

活発な、あるいは太った男子に多いと言われていますが、太っていなくてもスポーツをしていると起こったり、当然女子にも見られます。

症状

セーバー病では

・歩くと踵が痛む
・踵を押すと痛む
・踵が少し腫れている

という症状が多いです。

踵の痛みが強いとつま先歩きになることも多いです。

 

踵への負担が増大してしまう要因

セーバー病は踵への負担が原因の一つです。

そんな踵への負担が増大してしまう要因として

・過度の運動
・踵に負担の大きい体の動かし方になってしまっている

と言ったものがあります。

この二つの要因が重なることで、痛みにつながる確率を高めてしまいます。

治療

セーバー病に対しての治療は踵が引っ張られる力を減らしてあげることが重要で、踵の負担を減らすための処置には

・踵の高い靴を履いたり、テーピングをする
・体の動かし方を改善する

と言ったものがあります。

テーピングなどで踵への負担を減らす

ヒールの高い靴を履いたり、テーピングをすることで、踵を引っ張る力を減らす方法です。

そうすることで踵の負担を減らし改善していきます。

体の動かし方を改善する

セーバー病になってしまう子供は「踵に負担を掛けてしまうような歩き方・走り方」である場合が多いです。

歩く時や走る時のフォームをチェックして体の動かし方を改善することで踵に掛かる負担が減ります。

その結果、症状の改善が早くなることが多いです。

筋肉のバランスを整える

体の動きは様々な筋肉が調和することでできあがるモノです。

ですから「歩き方」や「走り方」を改善する時は筋肉のバランスを整えるようなトレーニングを行うと良いでしょう。

トレーニングする場所は個人差があるので詳しく書くことができませんが、上手くトレーニングできるとかなりの効果を出すことが可能です。

但し、筋肉のバランスを整えるということは、今まで使っていなかった筋肉を使うということです。

ですから指導者の指導力だけでなく、患者さん自身の「集中力」や「継続する力」を大事になってきます。

しかし筋肉のバランスを整えることは、セーバー病の改善だけでなく、その後のケガを減らすことにもつながります。

ですから、筋肉のバランスを整え、体の動き方を改善することが理想的だと考えています。

 

 

治療期間

セーバー病の治療期間は2~3週間くらいになることが多いです。

ちなみに筋肉のバランスは何もしないと崩れてくることが多いです。

ですから生活の中での注意すべき点を意識したり、セルフケアなどでトレーニングを継続することが大事になってきます。

まとめ

セーバー病は長い時は一年以上も痛みが続くことがあります。

しかし患者さんの頑張り次第で長期化を防ぐことのできる痛みです。

ですから少し大変かもしれませんが、改善の為にトライしてみて欲しいですね。

 

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

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