足首の痛みで悩まされている方に知って欲しい。有痛性三角骨障害とは?

イラスト:プロメテウス解剖学アトラス

この絵は足の関節ですね。

ということで、今回は足首の後ろの痛み。

三角骨障害について簡単に書いていこうと思います。

三角骨障害とは

三角骨障害とは足の関節の後ろ側に痛みを発する障害のことを言います。

痛みが出る場所をイラストで見てみるとこのあたり。

青○で囲んであるあたりに痛みが出ます。

そして三角骨障害になる人は、この青○で囲んである辺りに「三角骨」という骨があります。

この三角骨が痛みの原因となるんです。

三角骨とは

では、そんな「三角骨」について簡単に説明してみます。

三角骨とは、成人の10人に一人の割合である足首の後ろ側にある小さな骨です。

三角骨がある場所はイラストで見てみるとこのあたり。

この絵は足の骨を上から見たものです。

青○で囲んでいる赤い小石のような物が三角骨です(実際は赤くはありません)。

他の角度からも見てみましょう。

このイラストは外くるぶしの方から足を見たものです。

このイラストには三角骨は映っていませんが、青い○のあたりに三角骨ができます。

このように痛みが出る場所と同じ場所に三角骨があります。

そしてこの三角骨が原因で痛みが出るという訳です。

どうすると痛みが出るのか?

三角骨障害では、足首を伸ばした時に痛みが出ます。

イラストで見るとこんな感じ。

左の絵のように、つま先を強く伸ばすと、右の絵のように三角骨(小石のような小さな骨)が他の骨に挟まるようにして圧迫されてしまいます。

その結果、炎症などが起き痛みにつながってしまうんですね。

ちなみに足首を延ばす時でも痛みが出ますが、患部を押した時にも痛みが出ます。

痛みが出やすいスポーツ

この三角骨障害が起きやすいスポーツは足の関節を伸ばすことの多いスポーツです。

具体的には

・サッカー(インステップキックの時)
・水泳
・クラシックバレエ

などです。

どれも足首を伸ばす様な動作が多いですね。

治療方法

この三角骨障害を治すためには炎症を抑えることと、炎症が起きないようにすることが大事で

・手術
・保存療法

という選択肢があります。

手術

手術は三角骨を取り除くことで症状が出ないようにする方法です。

原因となっている三角骨そのものをとってしまうという考え方ですね。

ただし、即手術をすることは稀で、保存療法を選択することがほとんどです。

保存療法

保存療法では足関節に負担をかけないようにすることで炎症を抑え症状を改善します。

炎症を抑える手段としては

・テーピング
・包帯固定

など患部を固定する方法があります。

ちなみに適切な治療をした場合2~4週間くらいで症状が治まることが多いです。

まとめ

三角骨障害は比較的予後が良好となることの多い障害です。

しかし、痛みを我慢して放置したりすると、治療期間が伸びたり手術となってしまうこともあります。

ですから「三角骨障害かな?」と感じたら、できるでけ早く医療機関に相談することをお勧めします。

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この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

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