再発する腰痛に悩まされている方に知っておいて欲しい。ぎっくり腰とは?

『立ち上がろうとしたら腰に激痛が走った』
『物を持とうとしたら腰を痛めた』
『テレビのリモコンを取ろうとしたら腰を痛めた』

そんな腰の痛め方をした人はとても多いのではないでしょうか?

その様な腰痛はいわゆる『ぎっくり腰』というもので、ちょっとした動きで痛めてしまったり、再発を繰り返し癖になってしまうこともある、かなり厄介な腰痛です。

ではそんなぎっくり腰はどんなものなのか?

今回は、その辺りについて書いていこうと思います。

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は体を動そうとした瞬間に腰に痛みが発生する傷病です。

基本的に動こうとした瞬間に腰の筋肉や靭帯を痛めてしまっていることが多いので、ぎっくり腰は『腰の捻挫』や『腰の筋肉をいためている』と判断されることが多いです。

そしてぎっくり腰は再発を繰り返したり、長期化することも多く、とても多くの方が悩まされている痛みです。

ちなみにぎっくり腰は「腰に激痛が走る」というイメージがあるかもしれませんが、「少し痛かったかな?」くらいの痛みでも、ぎっくり腰で有ることも多いです。

そのように、ぎっくり腰と気付きにくい場合は患者さまの判断で治療をせずに放置してしまうことも多いのですが、放置してしまうと悪化することも有るので注意が必要です。

原因

ぎっくり腰の原因は様々で、以下のようなものがあります。

  • 物を取ろうとして前かがみになったら痛めた
  • 重いものを持ったら痛めた
  • 立ち上がろうとした瞬間に痛めた

このように腰に負担が掛かることでぎっくり腰を起こしてしまうことが多いです。

そして、日常の生活はもちろん、スポーツ中でも起こることが有ります。

もしスポーツ中に腰への痛みを感じたらぎっくり腰の可能性が有るのですぐに治療することをおススメします。

症状

次にぎっくり腰の症状です。

ぎっくり腰では以下のような症状が出ることが多いです。

  • 前屈みになると痛む
  • 腰を反ると痛む
  • 立ち上がろうとすると痛む
  • 歩くと痛む
  • 座っていると段々痛くなってくる

この様な症状が複数出ることが多いですが、症状が一つだけ出ることも有るので、症状が一つだけだったとしても、ぎっくり腰を疑った方が良いでしょう。

ぎっくり腰とインナーマッスルの関係

そんな、ぎっくり腰になる患者さんにはある傾向が見られるようです。

その傾向とは『腰や骨盤の周りのインナーマッスルが動かなくなっている』というものです。

脊柱や骨盤の周りにあるインナーマッスルは、『背骨や骨盤が動いたりズレたりしないように安定させる』という役割を担っています。

そんな役割を担っているインナーマッスルが動かなくなることは、背骨が不安定になりズレやすくなってしまうということであり、何かの拍子に背骨がずれ靭帯や筋肉が必要以上に伸ばされ痛めてしまう確率が高いということでも有ります。

この様な理由から考えると、ぎっくり腰になった方はインナーマッスルが使えていない場合が多いのも納得できますし、ぎっくり腰とインナーマッスルは密接に関係しているということがわかりますね。

治療について

この様なぎっくり腰の治療ではインナーマッスルを鍛えることが最も効果が高いと言っても過言ではありません。

インナーマッスルを鍛えれば腰の骨が不安定になることが少なくなり、腰に負担が掛からなくなるからです。

しかしこのインナーマッスルは、腹筋体操や背筋体操で鍛えることができなく意識することも難しいため、トレーニングをすることが非常に難しい筋肉でもあります。

※インナーマッスルについての記事を読んでみたい方はこちら→『インナーマッスルを意識しやすくし、トレーニングするためには?』

その様なことから、しっかりとした指導者の下で地道に治療やトレーニングを継続し、インナーマッスルを動かせるようにすることが大事になってきます。

しかし、それができれば誰でも鍛えることができる筋肉です。

運動が苦手という方でも無理なく鍛えられる方法も沢山あります。

勿論、継続することが大事なので、患者さんが地道に積み重ねていくことがとても大事になってきます。

しかし、頑張った分改善も早くなりますし、再発予防の効果も大きいです。

さらにはインナーマッスルを鍛えることで体の疲れがたまりにくくなったり、スタイルが良くなったりといった、痛みの改善以外の効果も期待できます。

そういったことから考えると、インナーマッスルを鍛えることが本当に健康な体を目指す一番の近道なのではないでしょうか。

治療期間

そしてぎっくり腰の治療期間についてですが、インナーマッスルを鍛える治療を行った場合、治療期間は平均すると1か月くらいとなることが多いです。

しかし年齢などで個人差は有り、3日で治る方もいれば3か月かかる方もいます。

ですから目安として考えておいてください。

ちなみにインナーマッスルはトレーニングや体の管理を怠ると段々と使えなくなってきます。

ですから再発の予防まで考えた場合は、セルフケアやメンテナンスをすることで、できるだけ体の管理を続けていくことが理想的だと考えています。

まとめ

ぎっくり腰の治療はインナーマッスルを鍛えることが一番だと思います。

早期改善は勿論ですが、再発の予防をし、痛みを無くすことは充実した生活にもつながるからです。

ですからコツコツとインナーマッスルを鍛え、本当に健康な体を目指していって下さい。

フォローをしてブログの更新情報を受け取る。

この記事を書いた人

塚越 弘憲
塚越 弘憲塚越接骨院 院長
施術歴10年

整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA