姿勢矯正やトレーニングなどで改善できる姿勢は、日本では昔から重要だと言われてきました。

そんな姿勢を良くすることで得られる効果は様々です。

しかし、『姿勢を改善する』という方法も完璧では有りません。

ですから、自分自身で姿勢を改善するにしても、治療で姿勢を改善するにしても、そういった姿勢改善の効果や欠点を知っておくことで、姿勢改善という方法を上手に利用することができるようになります。

そういったことから今回は、『姿勢改善の効果と欠点』について書いていこうと思います。

他の治療との比較をし、自分自身に姿勢改善という方法が合っているのかを知るためにも、よろしければ最後まで読んでみて下さい。

姿勢改善で得られる効果

では早速、『姿勢改善の効果』からお話していこうと思います。

姿勢改善で得られる効果は様々ですが、それは筋肉が正常に動く様になることが要因となります。

そして、筋肉の動きが良くなることが軸となり、身体に様々なメリットをもたらします。

では、そんな姿勢改善をすることで得られる効果について、もう少し詳しく解説していきます。

腰痛の改善

腰痛と深い関係に有る多裂筋という筋肉が有ります。

多裂筋は腰の骨同士を適度に固定し、安定させることで腰痛の改善や予防をする役割を持っています。

この多裂筋は、良い姿勢を維持する時にも働くため、姿勢を改善することで腰痛の改善・予防といった効果も期待できます。

※腰痛と姿勢の関係性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

膝の痛みの改善

膝の痛みは、膝への負担を少なくすることで改善することができます。

そんな膝への負担は姿勢を改善することで少なくすることができます。

その様なことから、姿勢を改善することは、膝の痛みを改善する効果も期待できます。

※膝の痛みと姿勢の関係性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

坐骨神経痛の改善

坐骨神経痛はお尻や太もも・ふくらはぎの筋肉の動きに問題が起きることで発症する可能性が高い痛みです。

その様な筋肉の動きは姿勢との関係性が深く、姿勢を改善することでお尻・太もも・ふくらはぎの筋肉の動きを改善することができます。

そういったことから、姿勢を改善することは、坐骨神経痛の改善・予防といった効果も期待できます。

※坐骨神経痛と姿勢の関係性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

肩こりの改善

肩こりは、肩周辺のインナーマッスルが上手く動いていないことで、肩周辺の関節や筋肉に負担を掛けてしまい、肩こりを発症している可能性が高いです。

そんな肩こりと深く関係しているインナーマッスルは、姿勢を改善することで機能しやすくなります。

その様なことから、姿勢を改善することで、肩こりの改善・予防といった効果も期待できます。

※肩こりと姿勢の関係性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ムチウチや寝違えなど首の痛みの改善

ムチウチや寝違えなどの首の痛みは、首のインナーマッスルが機能しなくなっていることで起こっている可能性が高いです。

そんなインナーマッスルは姿勢を改善することで機能しやすくなります。

その様なことから、姿勢を改善することで、首の痛みの改善・予防といった効果も期待できます。

※首の痛みと姿勢の関係性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

介護予防

介護が必要な体になってしまう原因は、『運動をしないこと』『運動ができなくなること』と密接に関係しています。

その様なことから考えると、介護が必要な体にならないようにする為には、筋力を保ち運動をできるだけ長く続けることが重要です。

そんな筋肉は、姿勢を改善することで効果的に動く様になり、筋力の維持や改善をすることができます。

その様なことから、姿勢を改善することは、介護予防の効果も期待できます。

ポッコリしたお腹の改善

ポッコリしたお腹は腹横筋と言うインナーマッスルが深く関係しています。

腹横筋が適度に動くことで、ポッコリしたお腹を凹ますことができます。

そんな腹横筋は、姿勢の維持に関与している筋肉です。

ですから、姿勢を改善することで腹横筋が機能しやすくなるため、姿勢を改善することでポッコリしたお腹を改善する効果も期待できます。

美尻効果

臀部(お尻)が垂れたりしない様にするためには、大殿筋と言う筋肉を効果的に動かすことが重要です。

そんな大殿筋は骨盤に付いている為、骨盤の角度を良くすることにより動き易くなります。

そして、骨盤は姿勢と直接関与しているため、姿勢を改善することで臀部の形を綺麗に保つ効果も期待できます。

運動能力アップの効果

運動能力を高める為には、筋肉を効果的に動かすことが重要となります。

例えば、お尻の筋肉(大殿筋)は『走る』『跳ぶ』といった動作時に重要ですし、腸腰筋という筋肉は『走る』『蹴る』といった動作時に重要です。

そして、これらの筋肉は姿勢の維持に関与していたり、姿勢を良くすることで動き易くなる筋肉です。

その様なことから考えると、姿勢を改善することは運動能力アップの効果も期待できるのです。

免疫力向上効果

免疫力を向上させるためには、血流を改善することが重要です。

何故なら、体を守る免疫細胞は血液に乗って体全体に運ばれるからです。

そんな血流は筋肉の力により改善することが可能です。

例えば、下のイラストに有る腓腹筋というふくらはぎの筋肉は、足に溜まった血液を押し流すポンプの様な役割を持っています。

この腓腹筋が良く動く様になると足に溜まった血液が押し流され、足に血液が溜まらなくなります。

そうすると、血流が滞ることが少なくなり全身の血流は良くなります。

その結果、免疫細胞は身体に行き届きやすくなり免疫力を上げることにつながるのです。

そして、そんな血流を良くする働きのある筋肉は、姿勢を改善することで動き易くなります。

その様なことから考えると、姿勢を改善することは免疫力を改善する効果も有ると考えることができるのです。

脳の活性化

脳の活性化は、脳への血液の供給がしっかりしているという事も重要です。

そんな脳への血液の供給を改善する筋肉として、肩甲舌骨筋と言う筋肉が有ります。

肩甲舌骨筋が機能すると、脳への血流は改善しやすくなり、脳の活性化がし易くなります。

そして、そんな肩甲舌骨筋は姿勢が改善すると機能し易くなる筋肉です。

その様なことから、姿勢を改善することは、脳の活性化といった効果も期待できます。

疲労回復の促進

疲労の回復は、体の組織への酸素や栄養の供給がとても重要で、血流がきちんと機能することで、疲労の回復を促進することができます。

そんな血流は、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)や肩甲舌骨筋といった筋肉の力で改善されます。

そして、それらの筋肉は姿勢を改善することで機能しやすくなる為、姿勢を改善することは疲労回復の促進効果も期待できます。

美容効果

肌のや髪の毛を良い状態で保つためには、栄養やホルモンなどの物質がきちんと供給されることが大事です。

そんな栄養やホルモンを肌や髪の毛に供給するのは血液で、血流を良くすることで肌や髪の毛の状態は良い状態を保ちやすくなります。

そして、そんな血流は、筋肉が正常に機能することで促進することができます。

例えば肩甲舌骨筋という筋肉は、顔や頭の血流を改善することができますし、ふくらはぎの筋肉も足に溜まった血流を押し流すポンプの様な機能を持っており、足に血液が滞らなくなることで全身の血流を良くすることができるのです。

この様に、筋肉の働きにより体の血流が改善すれば、肌や髪の毛に栄養やホルモンを供給しやすくなるので、肌や髪の毛を良い状態で保つことができるのです。

そしてそれらの筋肉は、姿勢を改善することで機能しやすくなります。

この様なことから考えると、姿勢を改善することは、髪の毛や肌を良い状態で保つという効果も期待できるのです

姿勢を維持できている間は、効果も持続する

ここまで姿勢を改善することで得られる効果について述べてきましたが、姿勢を維持できている間は姿勢改善により得られる効果も持続します。

そのようなことから考えると、『姿勢を改善する』という方法は、他の治療を受けるよりも大きな効果を得ることができると言えるでしょう。

例えばマッサージなどでも血流の促進などの効果は期待できます。

しかし、マッサージでは施術を受けている時は効果を得られますが、その後の効果はどんどん薄れていきます。

しかし、姿勢を改善した場合は、姿勢を維持できている間は効果が持続します。

ですから、効果を持続できる時間が長い分、マッサージなどに比べると得られる効果は大きくなるのです。

このように、『姿勢を改善・維持することで、他の治療よりも大きな効果を得られる可能性が高まる』といった点は姿勢改善という方法のメリットといえるでしょう。

姿勢を改善する方法の欠点

ここまで述べてきた様に、姿勢を良くすることで様々な効果が得られます。

しかし、そんな『姿勢を良くする』という方法も完璧な方法ではありません。

ですから当然、欠点も有るのです。

ではそんな姿勢改善の欠点は何なのか?

そのあたりについても説明をしていこうと思います。

『本当に良い姿勢』は意外と難しい

姿勢改善の欠点として、まず挙げられるのが『本当の良い姿勢になるのは意外と難しい』という点です。

例えば、皆さんは『姿勢を良くして下さい』と言われた場合、胸を張りますよね?

しかし、科学的根拠に基づいて考えた場合、『良い姿勢』とは単純に胸を張れば良いという訳では無く、もっと細かく繊細なモノなのです。

ですから、良い姿勢を目指すためには知識が必要ですし、良い姿勢を身体で覚えるための練習も大事になってきます。

この様に、知識を学んだり良い姿勢になるための練習を積むことは簡単な事ではないため、そういった点が姿勢改善という方法の欠点でもあると言えるでしょう。

ちなみに、『本当の良い姿勢とはどんな姿勢なのか?』ということについて述べた記事も有りますので、本当の良い姿勢について知りたい方はこちらの記事も読んでみて下さい。

姿勢の改善は即効性が無い場合もある

次に姿勢改善の欠点として挙げられるのは『即効性が無い場合も有る』という点です。

例えば姿勢が悪い状態とは、猫背になっていたり、背骨が歪んでいる状態です。

このように背骨が曲がったり歪んだりしている時間が長すぎると、背骨が曲がったり歪んだりした状態で硬くなっていることがほとんどです。

ですから、硬くなっている背骨を、良い姿勢にできるように柔らかくしなければなりません。

しかし、『何年も、又は何十年も猫背である』という様に、姿勢が悪い時間が長ければ長いほど『背骨を柔らかくする』ということに、どうしても時間が掛かってしまうのです。

さらに『即効性が無い』という理由には、前述した『良い姿勢に改善することは意外と難しい』ということも関係しています。

知識を学び良い姿勢を体現できるようになるためには、ある程度の時間が掛かってしまうからです。

この様な理由から、姿勢を改善するためには、ある程度の時間が必要です。

勿論、自分で姿勢改善を試みる場合よりも、専門家に姿勢改善をサポートして貰う方が時間は短縮できるでしょう。

しかし、それでも3カ月くらいの期間が掛かる場合がほとんどです。

ですから、姿勢を改善することで身体を健康にする場合は、そういった『即効性が無い場合も有る』という欠点があると言うことは頭の中に入れておいた方が良いでしょう。

セルフケアで姿勢を意識しなければならない

さらに姿勢改善の欠点として挙げられるのが、『セルフケアで姿勢を意識しなければならない』という点です。

例えば、姿勢矯正や骨盤矯正などで姿勢を整えたとします。

しかし、姿勢を整えたとしても、姿勢を全く意識しなければ姿勢はすぐに元に戻ってしまいます。

ですから姿勢の改善や維持をしていく為には、できるだけ自分自身で姿勢を意識することが求められます。

この様に姿勢を改善するためにはセルフケアが必要であり、患者様自身が行動しなければならないという点が欠点であると考えることができるでしょう。

姿勢改善は時間を掛けて根本的に身体を健康にしたい人に向いている

今までお話ししてきたことから考えると、姿勢改善という方法は『他の治療よりも大きな効果を得ることができるが、自分自身の継続力と時間が必要になる』ということが特徴です。

その様なことから考えると、姿勢改善は

  • 一時的にでも良いので、すぐに効果を得たい

といった要望に応えるのには向いていない方法だといえるでしょう。

しかし、時間は掛かりますが、姿勢を改善できれば大きな効果を得ることができますし、他の治療やリラクゼーションを受けるよりも健康的で若々しい身体を手にすることができます。

ですから、

  • 時間を掛けても良いから健康や若々しさを手に入れる、または維持をする

といった目標を達成するのには向いている方法であると言えるでしょう。

まとめ

このように姿勢の改善には様々なメリットが有ります。

しかし、それと同時にデメリットも有るので、『姿勢改善という方法を如何に上手く使うか』ということが、健康な身体を作るうえでの重要なポイントとなってきます。

ですから、姿勢改善という方法を上手く利用するためにも、今回の記事を参考にして頂けたらと思います。