肩こりや腰痛などが有る時に、受けたくなるマッサージ。

そんなマッサージには一体どんな効果があるのでしょうか?

今回はそんなマッサージの効果を、科学的根拠に基づいて簡単に考えていこうと思います。

マッサージの効果①痛みを感じにくくさせる

マッサージの効果として、意外と知られていないのが『痛みを感じにくくさせる』という効果です。

この効果を理解するためには、痛みが出る時のメカニズムを簡単にでも良いので知っておくことが必要となります。

ということで、まずは簡単に痛みを感じる時のメカニズムを説明していきます。

まず、痛みを感じる時は体に刺激が加わりますよね。

刺激の具体的な例を挙げると『ぶつけた』『捻った』『切れた』といった様な物理的な外力。

そして『血流が悪くなる』『炎症』と言った様な体の変化も刺激となります。

それらの刺激が身体に加わると、刺激が加わった場所から電気信号が発生します。

そして、その電気信号が脳まで達することで『痛い』と感じるのです。

この様なメカニズムで痛みを感じる人の身体ですが、マッサージを受けることで痛みを感じる一連のメカニズムが起きにくくなるのです。

では、何故そのようなことが起きるのでしょうか?

それは簡単に言えばマッサージをすることで身体が刺激に慣れてしまうからです。

マッサージでは身体を押したり、つかんだり、さすったりしますね。

この『押す』『つかむ』『さする』という行為は、身体にとって物理的な刺激になります。

そういった刺激を加え続けることで身体が刺激に慣れるのです。

そして、刺激になれてしまった身体では、『痛みが発生する時の一連のメカニズム』が起きにくくなるため、痛みを感じにくくなるという訳なのです。

この様に、マッサージでは身体を刺激に馴れさせることで、痛みを緩和するという効果があるんですね。

ちなみに、マッサージの強さが強ければ強いほど刺激は強いので、マッサージが強ければ強いほど痛みも感じにくくなります。

ですから、マッサージが強いと良く効いた感じますが、マッサージが弱いとなんだか物足りない感じがするのです。

しかし、強いマッサージはデメリットも多いため、そういった『デメリットも多い』ということも考えながらマッサージの質を選ぶことをおススメします。

※強いマッサージのデメリットについては後程解説します。

マッサージの効果②筋肉の緊張を和らげる

マッサージの効果として次に挙げられるのが筋肉の緊張を和らげるというものです。

上手いマッサージを受けるとなんだかリラックスしてきますよね。

このリラックスしている時は、自律神経の副交感神経が活発になっている時なんです。

そんな副交感神経が活発になっている時は、ホルモンの関係から筋肉の緊張が解けて和らぐのです。

この様にマッサージには、筋肉の緊張を和らげる効果も有るんですね。

マッサージの効果③血流を良くする

次に血流を良くするという効果です。

この血流を良くする効果は最もメジャーかもしれませんね。

この血流に関しても副交感神経が関与してきます。

マッサージを受けて副交感神経が活発になると、皮膚や筋肉などの血管が広がるのですが、その結果、血液が流れ易くなるのです。

このように、マッサージには血流を良くする効果もあるんですね。

マッサージの効果④免疫機能が高まる

マッサージをしてリラックスすることで免疫機能が高まることも期待できます。

今までも述べてきましたが、リラックスすることで副交感神経が活発になります。

そして、副交感神経が活発になる時は、反対に交感神経が弱くなるということでもあります。

この交感神経が弱くなることで、コルチゾールというホルモンの分泌が少なくなるのですが、このコルチゾールの量が減ることで免疫機能が高まるのです。

このようなことからマッサージでは免疫機能が高くなることも期待できるんですね。

ツボの効果について

ちなみにマッサージで良く聞く言葉の中に『ツボ』というものがあります。

実はこのツボというものは科学的根拠が示されておらず『どのようなメカニズムで効果を発揮しているのか?』が厳密にはわかっていません

ですからツボ押しマッサージが効く人もいれば効かない人もいますよね。

これは、科学的根拠が示されていないことが要因なのかな?と個人的には考えています。

しかし、実際に効果がある人が存在するのも事実ですから、ツボのような未知なる力にかけてみるということも、一つの選択肢だと考えています。

強いマッサージは逆効果になることもある

マッサージを受けてリラックスできると副交感神経が活発になり、その結果『筋肉の緊張を和らげる』『血流の改善』『免疫機能を高める』といった効果を得ることができます。

しかし、マッサージを強くしすぎると、これらの効果が得られにくくなります。

では、何故その様なことが起こり得るのか?

それは、人の身体は強いマッサージの様な強い刺激を受けると、交感神経が活発になってしまうからなんです。

交感神経が活発になると筋肉には力が入り緊張しますし、皮膚や筋肉内の血管も狭くなり血流が悪くなります。

さらに、交感神経が活発な時はコルチゾールの分泌も多くなり免疫力も下がり易くなるのです。

この様に強いマッサージで一時的な痛みは緩和しますが、その他の効果が薄れてしまうのです。

ですから強いマッサージをすると一時的に痛みが緩和しますが、時間が経つとマッサージを受ける前よりも痛みが強くなる事すらあるのです。

そういったことから考えると、マッサージでは『強さ』についても注意が必要ですね。

マッサージは根本的な問題解決をしている訳ではない

そして、痛みの緩和だけでなく、血流の促進や免疫力の回復効果が期待できるマッサージですが、身体の機能を根本的に解決する治療ではありません。

例えば、慢性的な痛みに関しては、姿勢や関節の可動域に問題があることが多いです。

さらに姿勢や関節の可動域を正常に保つことは、血流や筋肉の緊張、そして免疫機能に関しても良い影響を与えます。

しかし、マッサージではそんな姿勢や可動域を改善する効果は少ないのです。

ですから、しっかりとマッサージをしても、痛みが緩和している時間は少なく時間が経つと再び痛くなってしまいますし、マッサージで一時的に疲労を回復したとしてもすぐに疲れてしまうんですね。

こういったことから考えると、やはりマッサージは根本的に痛みを改善し、根本的に身体を健康にしている治療とは言い難いですね。

痛みを一時的に緩和したい人はマッサージが合っているが、根本的に身体を改善したい人にマッサージは向いていない

この様に血流の促進や免疫機能の改善をできるマッサージですが、根本から痛みを取り除いたり、根本から健康な身体にする治療では有りません。

ですから、『痛みの出にくい身体になり、痛みが少ない生活をしたい』という方や『できるだけ健康な身体を維持したい』という方は、マッサージ以外の方法も考える必要が有るでしょう。

しかし、一時的にとはいえ確かに効果はある訳ですから、『痛みが出たらマッサージをして一時的にでも良いから楽になれれば良い』と考える方にはとても合っている治療と言えるでしょう。

まとめ

ここまで述べてきたように、マッサージには様々な効果が有り、メリットと同時にデメリットも有ります。

そして、効果やメリット・デメリットをしっかりと知っておくことで、『自分が求めている考え方にマッサージ治療が合っているのかどうか?』ということを知ることができます。

ですから、そういった自分の求めている考え方とマッサージの利用目的が合っているのかどうかを整理し、上手くマッサージを利用するためにも、今回ご紹介した知識を活かして欲しいですね。