治療をしても治らない腰痛を改善させる方法とは?腰痛と姿勢の関係性について。
- マッサージや電気治療をしても腰痛が改善されない
- 腰痛が何度も再発してしまう
- 腰痛は治らないと言われてしまった
この様な腰痛に関する悩みを持たれている人は、とても多いのではないでしょうか?
しかし、実は、こんな『治らない腰痛』は治すことが可能です。
では、その方法とは何なのか?
この記事では、そんな『治らなかった腰痛を治す方法』について解説をしています。
腰痛が無くなれば楽になりますし、生活が充実することにもつながると思いますので、よろしければ最後まで読んでみて下さい。
※今回の記事で参考にした本:『プロメテウス解剖学アトラス』『身体運動学・関節の制御機構と筋機能』
目次
腰痛の原因は多裂筋が働かなくなること?
では、まず『腰痛を治す方法』を理解するためには、腰痛の原因を理解することが大事ですので、腰痛の原因について解説していこうと思います。
腰痛の原因は筋肉の損傷・ヘルニア・脊柱管狭窄症・ストレスなど様々なことが原因として挙げられます。
そんな腰痛の原因のについて日本整形外科学会と日本腰痛学会が2012年にまとめた『腰痛の診断指針』には
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症などの様にレントゲンやMRIで診断できる症状は、腰痛全体の15%。
そして、原因が明らかではない非特異的腰痛が全体の85%を占める。
と書かれています。
つまり、腰痛の原因のほとんどが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では無いという事を言っているんですね。
さらに、近年の研究報告から考えると、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が確認されていたとしても、それらの疾患は腰痛の原因では無い可能性が高いという事も分かってきています。
ですから、そういった研究報告などから考えると、『これが腰痛の原因である!』というモノは見つかっていないという事が言えると思いますし、厳密に言えば腰痛の原因は分かっていないのが現状なのです。
ちなみに『椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が腰痛の原因では無い』ということについて研究報告を交えながら解説した記事を、当院のブログでも書いておりますので、興味のある方は下記してある記事もご覧頂ければと思います。
しかし、そんな原因の分からない腰痛ですが、腰痛を持っている患者さんの、ほとんどに共通して見られる反応は有ります。
その反応とは
『多裂筋というインナーマッスルが上手く動かなくなっている』
というものです。
この『腰痛を持っている患者さんは多裂筋が上手く動かなくなっている』という反応は様々な研究でも裏付けがされており以下のような研究報告がされています。
腰痛患者では多裂筋が疲労しやすい(Biedremann博士、Roy博士が自分たちの研究でそれぞれ報告している)
腰痛患者の多裂筋を超音波画像で観察した時に、機能障害(動かなくなっていること)と筋の大きさも減少していることが確認された(Hide博士の研究での報告)
こういった研究報告から考えても腰痛患者さんの多裂筋は動かなくなっているという事が言えそうですね。
そして、それと同時に『多裂筋が動かなくなることは、腰痛の原因と言えるのではないか?』と個人的には考えています。
多裂筋の役割
しかし、なぜ多裂筋が動かなくなると腰痛が発症するのでしょうか?
実は、その理由は多裂筋の役割を理解することで見えてきます。
ということで、多裂筋の役割について解説していこうと思います。
多裂筋は背骨から背骨についているインナーマッスルの一つです。
そんな多裂筋をより理解して頂く為に、多裂筋をイラストで見てみましょう。
上のイラストは多裂筋と腰の背骨を横から見たものです。
イラストを良く見て頂くと分かるのですが、多裂筋は背骨から背骨に付いている筋肉です。
そして背骨から背骨に付くことで、背骨と背骨を適度に固定し、背骨の安定と保持をする役割を担っています。
ですから、この多裂筋が機能すると、下のイラストの様に背骨は綺麗にバランス良く積み重なるのです。
しかし、この多裂筋が機能しなくなると、背骨と背骨が適度に固定されず、曲がったりズレたり(歪み)し易くなります。
そうすると、下のイラストの様に背骨がずれた状態になったり、曲がった状態になってしまう可能性を高めてしまうのです(イラストは分かりや易くする為に、ずれ方を大げさにしています)。
そして、背骨が曲がったり、ズレたりした場合、背骨についている靭帯や椎間板といった組織が伸ばされたりしてしまう可能性が高くなってしまいます。
そうなると、背骨についている靭帯や椎間板に掛かる負担が大きくなってしまう可能性が高くなってしまいますし、同時に靭帯や椎間板を傷めてしまう可能性も高くなってしまいます。
そして、そういった靭帯や椎間板への負担や、靭帯や椎間板を痛めてしまうことが腰痛につながってしまったとしても可笑しくないですよね。
このように多裂筋が機能しなくなることは、腰の骨や、その周辺の組織との関係も深く、そういった事から考えても『腰痛の原因は多裂筋が機能しないことである可能性が高い』と考えることができるのです。
多裂筋から考える腰痛の治療方法は姿勢を改善すること
では、腰痛に多裂筋が深く関係していることを理解して頂いたところで、次に腰痛を治す方法について考えていきましょう。
前述したように腰痛は多裂筋が動かなくなることで起きている可能性が高いです。
ですから、この多裂筋を上手く使えるようにすることが腰痛改善のポイントとなります。
では、そんな多裂筋を上手く動かす為にはどうすれば良いのでしょうか?
その方法の一つとして挙げられるのが
『姿勢を良くする』
という方法です。
前述したように、多裂筋は背骨と背骨を適度に固定し安定させる機能を持っています。
そして背骨と背骨が適度に固定され、ズレたり曲がったりしにくくなるということは、背骨が綺麗に積み重なるということでもあります。
その様に、背骨がバランス良く綺麗に積み重なる状態とは、まさに『良い姿勢になる』ということです。
そして、この様なことから考えると、多裂筋を上手く使いこなす為の最もシンプルな方法は『姿勢を良くする』ということであり、それと同時に姿勢を良くすることは腰痛を改善するための方法でもあるのです。
ですから、腰痛の改善を目指す時は、まず姿勢を良くすることから始めてみて下さい。
それだけでも腰痛が改善される可能性が高くなると思いますので。
腰痛を持っている人が姿勢を良くする時に注意すべき点
では、次に『腰痛を持っている人が良い姿勢を心掛ける時に注意すべき点』について述べていこうと思います。
多裂筋を使った本当の良い姿勢を、できるようになることで腰痛は改善することができます。
しかし、『多裂筋を使った本当の良い姿勢』は、ただ胸を張れば良いという訳では無く、体現するのがそれなりに難しいことでもあり、姿勢を良くしたつもりでも多裂筋が機能しない場合も有ります。
そして、そういった多裂筋が機能しない姿勢になると、一見、良い姿勢に見えたとしても、逆に痛みが強くなることもあるのです。
ですから、自分自身の力のみで姿勢の改善を行う場合は(整体・矯正・姿勢についての指導などを受けない場合)、痛みが出ないように注意する必要があります。
ちなみに
- 姿勢を良くしても腰痛が改善されない
- 姿勢を良くしようとすると痛みが出る
といった場合は、『多裂筋を使った良い姿勢』が、できていない可能性が高いです。
そういった方には多裂筋を使った『本当の良い姿勢』を目指す為の知識が必要となります。
そして、そんな必要な知識について解説した記事を、他のブログ記事でも書いております。
ですから、もし自分の力のみで姿勢を改善したい方は、そちらの記事もご覧になってみてください。
しかし、先ほども述べた通り多裂筋を使った本当の良い姿勢は、自分自身の力だけで体現することが難しいことでもあります。
ですから、『早く腰痛を改善したい』という場合は、プロに相談することをおススメ致します。
まとめ
腰痛を治すためには多裂筋を上手く使えるようにすることが大事です。
しかし、多裂筋を上手く動かすことはそれなりに難しいことでもある為、患者様自身の努力も少しは必要となります。
しかし、本当の良い姿勢になることができれば腰痛の改善だけで無く、健康的で若々しい身体を手に入れることにもつながるので、本当の良い姿勢を手に入れるために少しずつ、そして自分なりにで良いのでトライして頂けたらと思います。
この記事を書いた人

- 塚越接骨院 院長
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施術歴10年
整形外科や接骨院で研修を重ねる中で姿勢の重要さに気付く。
それ以来、解剖学・生理学だけでなく、力学・生物学・進化学といった分野の科学的根拠にも基づいて姿勢改善と言うものを考え続ける。
今ではそれらの知識を活かし『本当の良い姿勢』についてお伝えしながら皆様の姿勢改善と健康をサポートしております。
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