良い姿勢になると身体に様々なメリットをもたらします。

しかしそんな良い姿勢はただ胸を張れば良いという訳では有りません。

つまり、

胸を張って一見良い姿勢に見えても、実は良い姿勢になっていない事がある

ということです。

今回はそんな『本当の良い姿勢と何なのか?』ということについて、解剖学・生理学・力学という視点から書いていこうと思います。

本当の良い姿勢になるためには、『本当の良い姿勢』について知ることが大事ですし、その『知る』という事が姿勢改善の第一歩だと思っていますので、よろしければ最後まで読んでみて下さい。

良い姿勢とはどのような姿勢?

では早速、『良い姿勢とはどのような姿勢なのか』について述べていこうと思います。

私が考える良い姿勢とは

  • 効率的で身体への負担が少ない姿勢

です。

例えば胸を張って良い姿勢に見えていたとしても、無駄に筋肉が力んでいる姿勢では身体が疲れてしまうでしょう。

逆に、使う筋肉は最小限で力みが少ない姿勢であれば、身体は非常に疲れにくくなるでしょう。

このように『最小限の筋肉だけ使う効率的で身体への負担が少ない姿勢』が良い姿勢だと考えています。

では、そんな『効率的で身体への負担が少ない姿勢』とは具体的にはどのような姿勢なのでしょうか?

それは

  1. 骨がバランス良く積み重なっている状態である
  2. 姿勢を維持することに向いている筋肉を使っている
  3. 身体の表面に有るアウターマッスルの力が抜けている

といった3つの条件満たした姿勢です。

これらの条件を満たした姿勢は、身体に掛かる負担が少なくなります。

では何故それらの条件が身体に負担の掛からない姿勢と言えるのか?

そのあたりについて、もう少し詳しく解説していこうと思います。

骨がバランス良く積み重なっている

『骨がバランス良く積み重なっている姿勢』になると、身体の負担を減らすことができます。

このことは、『積み木』で例えると分かり易いです。

例えば、積木はバランスが悪い状態で積みかさなると崩れ易いですよね。

ですから、何かで支えなくてはなりません。

しかし、反対に積み木を綺麗に積み上げると、なんの支えもなく立っていることができます。

これは積み木を綺麗に積み重ねることでバランスが良くなり、その結果倒れにくくなるからです。

そして、この様な『バランスが良くなると倒れにくくなる』という現象は人間の骨でも起こります。

人間が立って静止している時に骨がバランス悪く積み重なっている状態だと、何かで支えなければ立っていることは出来ません。

ですから、多くの筋肉を使いバランスの悪い骨を支えることで立っています。

しかし、反対に骨がバランス良く積み重なっている時は、積み木と同じように支える力(筋肉の力)が少なくても倒れにくくなるのです。

このように、骨がバランス良く積み重なると、姿勢を維持する時に働く筋肉の量を少なくすることができ、その結果身体への負担が少なくなるのです。

この様な事から、骨がバランス良く積み重なることは、効率的で身体への負担が少ないと言えますし、『本当の良い姿勢の条件である』という事も言えるのです。

姿勢の維持に向いているインナーマッスルを使う

そして次に『姿勢を維持するのに向いている筋肉を使う』ということについてです。

前述した様に、骨がバランス良く積み重なると最小限の筋肉しか使いません。

そんな時に使う最小限の筋肉とは、一般的に『インナーマッスル』や『コアマッスル』などと呼ばれている身体の深層にある筋肉です。

これらの筋肉は背骨や関節に沿う様についていることが多く、骨や関節を保持したり安定させたりする役割を担っています。

つまりインナーマッスルの力で、関節を適度に固定し、綺麗に積み重なった骨が『フニャ』っと曲がることを防ぎ、身体のバランスを保っているということです。

そして、このように骨や関節の近くにある筋肉は『とても持久力に優れている』という特徴があります。

ですから、姿勢を長時間維持してもインナーマッスルは疲れにくく、そういった特徴からも、姿勢の維持に向いていると言えるんですね。

このように姿勢の維持に向いている筋肉を使うことは、『疲れを溜まりにくくする』と言ったことにつながりますし、それは身体に負担を掛けないことにもつながります。

そういったことからも、『姿勢を維持することに向いている筋肉を使う』ということが、本当の良い姿勢の条件であると言えるのです。

身体の表面に有るアウターマッスルの力が抜けている

では最後に『身体の表面に有るアウターマッスルの力が抜けている』ということについて解説していきます。

ここまで述べてきたように、本当の良い姿勢で立っている時は、骨が綺麗に積み重なり、その骨をインナーマッスルで支えている状態になっています。

この様な事から考えると、本当の良い姿勢で立っている時は、身体の表面に有る筋肉を使う必要が有りません。

ですから、本当の良い姿勢になっている時は、身体の表面に有るアウターマッスルの力が抜けるのです。

そして、アウターマッスルの力が抜けるという事は、その分疲れがたまりにくくくなるという事でもあります。

特にアウターマッスルは、関節を早く動かしたり大きく動かしたりする能力には優れているのですが、インナーマッスルと比べると持久力に乏しいという特徴も有ります。

ですから、本当の良い姿勢になるということは、アウターマッスルが疲れにくくなるという事でもありますし、身体の負担を大きく減らすことにもつながる為、『本当の良い姿勢の条件である』という事が言えるのです。

3つの条件を満たすと、腹筋を微妙に使うくらいで、ほとんど骨で立っている感覚になる

ここまで述べてきた3つの条件を満たすと、腹筋だけを微妙に使う様な感覚になり、他の筋肉の力は抜けます。

その様な身体の筋肉を使わず良い姿勢になれた時は、まるで骨だけで立っている様に感じるでしょう。

ですからそういった骨だけで立っている感覚を目指して、姿勢改善を行って頂ければ本当の良い姿勢に近づけると思います。

ちなみに、『骨だけで立つ感覚』はわかりにくい感覚でも有ります。

ですから、自分自身が『本当の良い姿勢』になっているのかが分からない場合は、その様な方でも感覚を頼りにしないで本当の良い姿勢になっているかを確認する方法も有りますので、その確認方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみて下さい。

まとめ

ここまで述べてきたように、本当の良い姿勢になることが出来れば、長時間良い姿勢を持続してもあまり疲れることは有りません。

しかし、その様な本当の良い姿勢を体現できるようになるためには、知識を学んだり、意識すべき点を意識し続けなければなりませんから、意外と難しい事でも有ります。

しかし、本当の良い姿勢になることが出来れば、身体に様々なメリットも与えてくれます。

ですから、身体を健康にするためにも、今回紹介した3つの条件を満たした姿勢を目指し頑張って頂きたいと思います。

ちなみに自分の力で本当の良い姿勢になるためのポイントを述べた記事も書いています。

その記事に書いていることをすれば、全員が良い姿勢になれるかはわかりません。

しかし、本当の良い姿勢になれる可能性を高めることはできると思いますので、よろしければこちらの記事も読んでみて下さい。

そして、本当の良い姿勢になり、今よりも健康になるためにも、『本当の良い姿勢』を目指して頂ければと思います。