• 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 変形性腰椎症
  • 梨状筋症候群

これらは腰痛や坐骨神経痛などの神経痛の原因とされている疾患の名前です。

しかし、研究が進むにつれ、これらの疾患は腰痛や坐骨神経痛の原因では無いという事が言われ始めています。

今回はそんな『椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが、腰痛や坐骨神経痛の原因では無い理由』について研究報告などを交えながら述べていこうと思います。

腰痛や坐骨神経痛で悩まされている方のためになる情報だと思いますので、よろしければ最後まで読んでみて下さい。

今まで原因とされてきた定説

では『椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が腰痛や坐骨神経痛の原因では無い』という事を書く前に、今まで腰痛や坐骨神経痛の原因が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの腰の疾患であるとされてきた理由を、確認する意味でも述べていこうと思います。

今まで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が腰痛や坐骨神経痛の原因だと言われてきたのは以下の様な理由です。

  • 椎間板から髄核(ゼリー状のモノ)が出てしまっていて、その髄核が神経を圧迫していることで腰痛や坐骨神経痛を起こしている
  • 椎間板が変性してしまっている(潰れてしまっている)ことが腰痛の原因になっている
  • 背骨の形が変わったり、背骨に突起物ができることで神経が圧迫されてしまって腰痛や坐骨神経痛を起こしている

この様に、背骨や椎間板に異常をきたすことが腰痛や坐骨神経痛の原因とされてきました。

それが今までの医学の定説であったことは間違いありません。

様々な研究から、今までの定説が覆されている

しかし、最近では、椎間板や背骨が原因では無いということの根拠となる研究の報告されています。

その代表的な研究が以下の様なモノです。

  • 健常者の椎間板を調べてみたら、椎間板の変性・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症が見られた(BodenS.D氏の研究1990年)
  • 痛みの無い人の椎間板を調べたら、椎間板ヘルニアは76%。椎間板変性は85%の人に見られた(Boos N氏の研究、1995年のボルボ賞を受賞した研究)

この二つの研究をまとめると、

『腰痛や坐骨神経痛などの症状が出ていない健常者でも、椎間板ヘルニアは有るし椎間板の編成も脊柱管狭窄症もあるよ』

という事を言っています。

そしてこれは、逆に言えば、

『椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症になっていたとしても腰痛・シビレ・坐骨神経痛などの神経痛にはならないことが多いよ』

という事も示しています。

ですからこれらの研究報告から考えると、椎間板ヘルニア・椎間板の変性・脊柱管狭窄症が、腰痛・シビレ・神経痛の原因と考えるのには矛盾が多くなってしまうのです。

そして、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症である人に症状が出ないという事実は、『神経の圧迫』も坐骨神経痛の原因では無いことを示しています。

その様なことから考えると、梨状筋と言う筋肉に圧迫されることで坐骨神経痛を引き起こすと考えられている『梨状筋症候群』なども、坐骨神経痛の原因では無い可能性が高いということになるんですね。

まとめ

このように、腰痛や坐骨神経痛の原因は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では無い可能性がとても高いです。

ですから、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの様な腰の疾患だと診断されても、腰痛や坐骨神経痛を代表とする神経痛は治すことが可能であると言えるでしょう。

また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では手術を勧められることも有りますが、椎間板や脊柱が原因では無いのだとしたら手術をする必要もないということになります。

ですから、腰痛や坐骨神経痛に悩まされていたとしても、

  • 諦める必要は無い
  • 手術をしなくても治る可能性は有る

という事を覚えておいて欲しいですね。